先週行われた「レイズカップ」では、1回戦、2回戦、そして準々決勝を見事に勝ち抜き、ベスト4進出を果たしました。今週の土曜日が最終日となります。この3試合を通して、多くの選手がその実力を発揮し、チームのために奮闘してくれました。しかし、私が特に印象に残ったのは、実際に試合に出ていた選手ではなく、控え選手の1人でした。
その選手は5年生で、今回の3試合では残念ながら一度も出場機会がありませんでした。それでも、彼はベンチの最前列に立ち続け、声を出してチームを鼓舞し、試合に出ている選手たちを率先してサポートしていました。特に大会2日目では、彼はメガホンを片手に、的確かつポジティブな指示を出していました。その指示の内容も、雰囲気を盛り上げ、チーム全体を良い方向に導くものばかりでした。彼の存在は、試合に出ている選手やベンチにいる4年生にも良い影響を与え、「伝染」していくように感じました。
やはり、試合中に声を出す選手は、チームにとって必要不可欠です。声を出すという行為は、その選手が持っている野球知識、チームへの愛情、そして人を動かす力を如実に表しています。また、声を出すことは単なる応援ではなく、コミュニケーション能力を高める絶好の機会でもあります。彼が発する言葉一つひとつが、チーム全体を支える大切な要素となっていました。
技術的にはまだまだ未熟な部分も多いチームですが、こういった姿勢を持った選手がいることは、チームの未来を非常に明るく感じさせてくれます。試合に出られなくても、自分にできることを常に考え、実践する姿勢は、他の選手たちにも良い影響を与えるのです。彼のような選手が今後、チームを助ける存在になるのは間違いありません。
ただ、ここで一つ強調したいことがあります。それは、決して「試合に出ることを諦めない」ということです。野球はやはり試合に出ることでの学びや楽しさもあります。これからの秋から春にかけて、例年2〜3人のレギュラーが入れ替わることは珍しくありません。秋の戦い方と春からの戦い方は異なるため、まだまだチャンスはあります。スラムダンクの安西先生の名言を借りるなら、「最後まで希望を捨てちゃいかん。あきらめたらそこで試合終了だよ」という言葉がぴったりです。シンプルですが、「諦めない」という姿勢こそが、長い目で見て一番大切なことです。
試合に出られないからといって、自分の努力を止めてしまうのはもったいない。むしろ、その時間を使って自分を磨き、技術を向上させ、次のチャンスに備えることが大事です。
今回のレイズカップでは、そうした選手の姿を見て改めて「声」の重要性と、チームを支える力を実感しました。これからの試合でも、こうした姿勢を持ち続け、さらに成長してほしいです。まずは、今週のレイズカップ、強豪との対戦ですが、結果にも内容にも拘っていきたいと思います。
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