さて、今週末は新チームの「ノーブルホームカップ第26回関東学童軟式野球秋季大会茨城県大会」の最終日となります。先週もノーブル県大会に向けて、調整を行いました。

そんな活動中の出来事です。
試合前にボール回しの練習をしている時、どうも選手たちの集中力が足りないと感じました。ミスが多く、雰囲気もピリッとしないまま進んでいたので、一度選手たちを集めて、今のプレーについて話し合いをさせることにしました。「今のボール回しの中で良かったところ、悪かったところをそれぞれ挙げてみてほしい」と促すと、彼らはすぐに自分たちのプレーの反省点を理解し、私が言いたかったこともすぐにわかっていました。

その後、「今言った反省点を意識して、もう一度やってみよう」と話すと、驚くほど彼らの取り組み方が変わりました。選手たちは明らかに集中力を高め、練習の質も向上したのがわかります。もちろん、小学生ですから、取り組み方が変わってもミスは起こります。しかし、そのミスは悲観するべきものではありません。むしろ、彼らがそのミスに挑戦しようとした証拠であり、その姿勢を私は肯定したいと思いました。

小学生に対して、自分たちで何でも考え、意識して取り組ませるというのは、非常に難しいことです。子どもたちはまだ経験も少なく、自発的に反省や改善を行うことには限界があります。だからこそ、指導者として「内発的動機付けを生むような指導」が必要だと強く感じました。指示を出すのではなく、彼ら自身に考えさせ、そして答えを導き出すサポートをすること。それが理想的な指導であり、選手たちが自分の成長に対して積極的に関与できる環境を作ることが重要です。

もちろん、現実は理想通りにはいかないことが多いです。私自身も、いつも理想の指導を実践できるわけではありません。しかし、理想と現実の間で葛藤しながらも、常に理想を追い求め、選手たちが自発的に成長できるような環境を作りたいと考えています。挑戦する姿勢を忘れずに、少しずつでもその理想に近づけるよう努めていきたいです。

時代が変われば、野球や子どもたちの考え方も変わります。それに伴い、指導方法もアップデートしていく必要があります。私自身も「温故知新」の精神を大切にしながら、時代に取り残されないよう日々勉強していかなければならないと感じています。

現在、茎崎ファイターズには有難いことに54名の子どもたちが在籍しています。彼らに野球が上手くなるだけでなく、試合に勝つこと以上の付加価値を提供できたらと考えています。野球を通じて結果を出し、同時に人として成長するサイクルを毎年作り上げていくことが、私の目指す理想です。そのために、私も子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。