正直、何を書けば良いのかわかりません。

そんな感情の中、書き始めました。

高円宮賜杯第46回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント茨城県予選大会

茎崎ファイターズは準々決勝で敗れました。

目標としていた優勝。

そして全国大会出場。

その目標は叶いませんでした。

数日経った今でも、言葉にできない感情があります。

悔しい。

ただ、それだけです。

今年の県大会、私は現場に行くことができませんでした。

家族が体調を崩してしまい、チームよりも家族を優先する判断をしました。

それでも複雑な気持ちはありました。

選手たちはこの日のために頑張ってきた。

監督をはじめ、指導者や保護者もこの日のために準備してきた。

そんな大切な大会に自分は行けない。

正直、心残りもありました。

だから試合は見ていません。

選手たちの表情も見ていません。

最後のアウトが記録された瞬間も知りません。

それでも不思議なものです。

負けた時の空気だけはわかります。

いや、わかるというより想像できてしまいます。

これまで何度も見てきたからです。

泣きじゃくる選手達。

何と声を掛けていいかわからない保護者の姿。

悔しさを押し殺している指導者たち。

私はそんな景色を何度も見てきました。

だから今年、その場にいなくてもわかるのです。

きっと悔しかっただろうな、と。
悔しかったの一言で表せないのあの気持ちを。

今年のチームは決して順風満帆ではありませんでした。

昨秋は優勝ゼロ。

新チームになってからもなかなか結果が出ない。

勝てそうで勝てない。

あと一歩が届かない。

そんな時間が続きました。

負け癖がついてしまうのではないか。

自信を失ってしまうのではないか。

そんな不安もありました。

それでも選手たちは前を向き続けました。

新治大会で今シーズン初優勝。

チューリップ杯では6連覇。

スポ少県大会の出場権を逃す。

苦しみながらも少しずつ前に進んできました。

だからこそ、

「全日本学童だけは」

そんな想いでここまでやってきたのだと思います。

県大会前、私は選手たちにこんな話をしました。

「勝ちたいは願望。負けたくないは覚悟。」

ある選手から、

「勝ちたいも負けたくないも同じ意味じゃないですか?」

と聞かれました。

確かに似ているかもしれません。

でも私は違うと思っています。

勝ちたい。

それは願望です。

勝てたら嬉しい。

優勝したい。

そんな前向きな気持ちです。

一方で負けたくないには、もっと多くのものが含まれています。

毎日の練習。

暑い日も寒い日も頑張ったこと。

仲間と流した汗。

家族の支え。

先輩たちから受け継いだ歴史。

そういうものを全部背負って立つから、

「絶対に負けたくない」

という気持ちになる。

私はそう思っています。

そして今年の選手たちは、その覚悟を持って大会に挑んでいたと思います。

だからこそ、今の悔しさがあるのだと思います。

負けには理由があります。

これは昔から変わらない考えです。

野村克也さんの言葉に、

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

という言葉があります。

負ける時には必ず理由がある。

今回もそうでしょう。

ただ、今はまだ冷静に分析する気にはなれません。

なぜなら、まだ悔しいからです。

指導者として。

OBとして。

そして茎崎ファイターズに関わる一人として。

悔しくて仕方ありません。

ただ、一つだけ言えることがあります。

この敗戦を無駄にしてはいけないということです。

勝った経験も人を成長させます。

でも、本当に人を成長させるのは負けた経験なのかもしれません。

あの日の悔しさ。

あの日の涙。

あの日の後悔。

それをどう生かすか。

そこに価値があります。

選手たちへ。

君たちは本当によく頑張りました。

だから今は悔しがっていい。

泣いてもいい。

落ち込んでもいい。

それだけ本気だった証拠だから。

ただ、その悔しさから目を背けるな。

その悔しさを忘れるな。

いつか必ず、この経験が君たちの力になる日が来る。

私はそう信じています。

最後になりますが、会場で応援してくださった皆様、たくさんの声援を送ってくださった皆様、差し入れなどで選手たちを支えてくださったOB、本当にありがとうございました。

皆様の応援があったからこそ、選手たちは最後まで戦うことができました。

結果は残念でしたが、このチームの挑戦はまだ終わりではありません。

終わりは、また新しい始まりです。

前を向いて進みましょう。

私も、選手たちと一緒に前を向きたいと思います。