今週のテーマは「叱る意義」です。

先日、練習試合がありました。試合の合間に選手たちに「補食を取って、すぐミーティング。その前に手を洗ってきてね」と指示を出しました。選手たちはすぐに手を洗いに行きましたが、ダラダラと歩いて行く姿が目立ちました。この行動に対して、「時間は限られているから、走れ!」と指示を出しました。それを聞いた1人の選手が全体に指示を伝えましたが、動きは変わりませんでした。

最近、選手たちの緩みが目立ってきていることに気づいていました。監督やコーチも同様の懸念を持っており、監督から「もう一回、野球以外の部分を締めてくれ」と指示を受けていました。そこで、選手たちが戻ってきてからは、相当厳しく叱りました。具体的な内容はここでは省略しますが、叱った理由は「地道に練習をしていない選手は、日頃派手な活躍をしても肝心な時に足を引っ張る」という考えに基づいています。

私たちのチームは、県大会まで残り1ヶ月という時期に差し掛かっています。もちろん、優勝を目指していますが、それ以上に「優勝に相応しいチーム」になることが重要です。優勝を目指すチームには、高い意識と規律が求められます。野球の技術だけでなく、日常の行動や態度がチームの成長に直結するのです。

今回の練習試合の出来事は、選手たちにとって良い教訓となるはずです。野球と直接関係のない場面でも、手を抜かずに全力で取り組む姿勢が大切です。そういった姿勢が身につくことで、大舞台でも活躍できる選手になるでしょう。

叱ることは、決して楽しいことではありません。しかし、選手たちが真に成長し、チームとして一丸となって戦うためには必要なことです。選手たちが大きな目標に向かって進む中で、厳しさを乗り越え、強いチームへと成長してくれることを願っています。

最後に、私たち指導者が選手たちを叱る理由は、彼らの将来を思ってのことです。厳しさの中にある愛情を理解し、共に成長していきましょう。県大会までの残り1ヶ月、全力で取り組み、優勝に向けて突き進んでいきます。皆さんの応援、よろしくお願いします。